「堤防でルアーを投げてたら、シマシマ模様のずんぐりした魚が釣れた‥これフグだよね?」
「シマフグって毒あるの?せっかく釣ったし、持って帰って食べてもいいの?」
こんにちは、上越の海をSUPと堤防で行ったり来たりしている凪待ちです!
結論からお話しすると‥シマフグは猛毒テトロドトキシンを持つフグで、「筋肉・皮・精巣」の3部位だけは国が可食部位として認めていますが、その処理ができるのは資格を持った人だけです。
つまり釣り人が自分でさばいて食べるのは、絶対にNGということですね!
僕も上越の堤防でシマフグを釣ったことがあって、そのときに「これ、どうすんの?」と思って調べまくりました。
この記事では、シマフグの毒がどこにあるのか、見分け方、釣れたときの正しい対処3ステップまで、公的な資料の裏取り込みでまるっと解説します!
読み終わるころには、次にフグが掛かっても慌てずスマートに対処できるようになりますよ!
シマフグの毒はどこにある?可食部位は「筋肉・皮・精巣」の3つだけ

まず結論から言うと、シマフグで食べられるのは筋肉(身)・皮・精巣(白子)の3部位だけです。
それ以外の卵巣・肝臓・腸などは、すべて有毒部位あつかいになります。
これは僕が勝手に言っているのではなく、厚生労働省の通知「フグの衛生確保について」の別表で、フグの種類ごとに食べていい部位がきっちり決められているからです。
実際、代表的なフグを並べてみるとこうなります。
- シマフグ:筋肉○ / 皮○ / 精巣○
- トラフグ:筋肉○ / 皮○ / 精巣○
- マフグ:筋肉○ / 皮× / 精巣○
- ショウサイフグ:筋肉○ / 皮× / 精巣○
- クサフグ:筋肉○ / 皮× / 精巣×
- ヒガンフグ:筋肉○ / 皮× / 精巣×
※○の部位以外はすべて有毒部位。表は日本の沿岸域・日本海などで獲れたフグに適用されます
見てのとおり、シマフグはあの高級魚トラフグとまったく同じ「○が3つ」の優等生なんです。
身も皮も白子もイケる、フグ界のスタメン組ですね!
ここで一番大事なのは、「可食部位がある」と「素人がさばいていい」はまったく別の話だということです。
可食部位と有毒部位を切り分ける作業(除毒処理)には、専門の知識と技術が必要になります。
新潟県の場合、ふぐの除毒処理は知事などが認めた人、またはその人の立ち会いのもとで行うと決められています。
ざっくり言うと、包丁を握っていい人が制度でちゃんと決まっているわけですね!
フグの可食部位一覧は厚生労働省の公式ページでも公開されているので、気になる方はご確認ください。
新潟県の制度については新潟県の公式ページでも解説されているので、あわせてどうぞ!
【要注意】フグ毒テトロドトキシンが怖い4つの理由

結論、フグ毒が怖いのは「毒が強い」からだけではなく、人間側にほぼ打つ手がないからです。
具体的には、次の4つがそろっているのがヤバいポイントになります。
- 毒力が青酸カリの約1000倍
- 加熱しても分解しない
- 有効な解毒剤が存在しない
- 食後20分〜3時間で症状が出る
ひとつずつ見ていきましょう!
理由①毒力が青酸カリの約1000倍
テトロドトキシンの毒力は、青酸カリの約1000倍と言われています。
致死量は0.5〜2mgとされていて、これは目に見えるか見えないかレベルの量です。
標準的なトラフグ1匹が持つ毒で、人間およそ10人分の致死量に相当するとも言われています。
1匹で10人ぶん。想像すると、もう魚というより小さな劇物です‥。
理由②加熱しても分解しない
「よく火を通せば大丈夫でしょ」は、フグに関してはまったく通用しません。
フグ毒は耐熱性が非常に高く、焼く・煮るといった通常の調理では無毒化できないとされています。
しかも無色・無味・無臭なので、舌にのせても「あ、毒だ」と気づくことは不可能です。
唐揚げにしようがカラッと揚がった猛毒がそこにいるだけ、ということですね!
理由③有効な解毒剤が存在しない
これが個人的に一番おそろしいポイントです。
フグ毒中毒には、現時点で有効な治療法や解毒剤がありません。
一方で、人工呼吸で呼吸を確保して適切な処置を受けられれば、延命できるとされています。
つまり「病院に運ばれてどれだけ早く呼吸を管理してもらえるか」の勝負になるわけです。
そんな勝負、そもそも土俵に上がりたくない!
理由④食後20分〜3時間で症状が出る
症状が出るのは食後20分から3時間程度と、けっこう早いのが特徴です。
最初は口びるや舌先、指先のしびれから始まり、歩くのがおぼつかなくなります。
そこから運動まひ・言語障害・呼吸困難と進んで、最悪の場合は意識消失と呼吸停止に至ります。
もし食後にしびれを感じたら、様子を見ずにすぐ119番です。
フグ毒の詳しい情報は厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルでも解説されているのでご確認ください。
シマフグの見分け方3つのポイント|最大の目印は黄色いヒレ
結論、シマフグはヒレの黄色さと背中の縞模様を見れば、フグの中ではかなり分かりやすい部類です。
体長は50〜60cmクラスまで育つ大型のフグで、堤防で掛かるとまあまあ引きます。
見分けるときのポイントは次の3つです。
- ヒレが鮮やかな黄色
- 背中に斜めに走る縞模様
- 体表がザラザラする小さなトゲ
ポイント①ヒレが鮮やかな黄色
シマフグの一番わかりやすい特徴が、各ヒレの鮮やかな黄色です。
背びれも尾びれも、はっきり「黄色い」と言い切れるトーンで色づいています。
薄暗い朝マヅメでもここは目立つので、まずヒレを見るクセをつけると早いですよ!
ポイント②背中に斜めに走る縞模様
名前のとおり、背中側に白っぽい帯が斜めに何本か走っています。
この縞があるおかげで、無地っぽいマフグやショウサイフグとは雰囲気がかなり違います。
暗い背中に白い線、そこに黄色いヒレ。あらためて見ると、けっこうオシャレな魚です。
ポイント③体表がザラザラする小さなトゲ
背中側とお腹側には細かいトゲがびっしり生えていて、触るとザラザラします。
フィッシュグリップ越しでも「あ、ザラついてるな」と分かるレベルです。
ただし後述しますが、確認のために素手でなでるのはやめておきましょう!
シマフグが釣れたらどうする?正しい対処3ステップ
結論、シマフグが釣れたときにやるべきことは「素手で触らない・自分でさばかない・放置しない」の3つに集約されます。
順番に整理すると、こんな流れになります。
- 素手で触らずフィッシュグリップで固定する
- 持ち帰るなら、ふぐ処理の資格者に処理を依頼する
- 持ち帰らないなら海に還す。堤防への放置は絶対NG
ステップ①素手で触らずフィッシュグリップで固定する
フグの歯は、ペンチみたいな板状の頑丈なやつが上下に生えています。
指を挟まれると普通に流血案件なので、まずはフィッシュグリップでガッチリ固定しましょう。
フックを外すのもプライヤーで、指は近づけないのが鉄則です。
僕は一度、油断してワームを外そうとした瞬間にフグが「ガチンッ」といって、心臓が3cmくらい浮きました。
テトロドトキシンは内臓などに含まれる毒で、体表を触っただけで中毒になるものではありません。素手を避けるべき理由は、あくまで歯とトゲでケガをしないためです。とはいえ触ったあとの手で食べ物をつまむのは気持ちのいい話ではないので、しっかり洗いましょう!
ステップ②持ち帰るなら、ふぐ処理の資格者に処理を依頼する
「せっかくのシマフグ、どうしても食べたい!」という場合は、資格を持った人に処理をお願いするのが唯一の正解です。
千葉県の公式ページでも、釣ったふぐの処理はふぐを取り扱う資格を持つ専門の方にお願いするよう案内されています。
自分の住んでいる地域でどこに頼めるかは、最寄りの保健所に聞くのが一番早いです。
新潟県では、営業としてふぐを取り扱う場合は最寄りの保健所へ相談するよう案内されています。
詳しくは千葉県「ふぐを釣った方々へ」や新潟市の公式ページでも解説されているのでご確認ください。
北海道の公式ページでは「自分で釣ったふぐ又は知人から譲り受けたふぐの素人調理は絶対に止めてください」と呼びかけられています。自分が食べなくても、あげた相手が家でさばいたら結局同じことです。「釣れたからどうぞ!」は、フグに限っては優しさではありません。
ステップ③持ち帰らないなら海に還す。堤防への放置は絶対NG
そこまでする気がないなら、その場でリリースするのが一番きれいな選択です。
このとき絶対にやってはいけないのが、堤防にポイッと放置すること。
猫や鳥が食べてしまう危険がありますし、干からびたフグが転がっている釣り場は、単純に気分が最悪です。
釣り場が閉鎖される原因のトップクラスがゴミと魚の放置なので、ここは全力で守っていきましょう!
釣ったシマフグを持ち帰るメリット・デメリット

ここまで読んで「で、結局持ち帰るべきなの?」と迷っている方向けに、両論を並べておきます。
結論から言うと、僕は相当な準備と手間をかけられる人以外はリリース推奨だと思っています。
- トラフグと同じ3部位が可食で味も上等
- 大型が多く食べ応えがある
- 皮は湯引きでコリコリ食感が楽しめる
- 処理を頼める資格者を探す手間がかかる
- 処理代など費用が別途かかる
- クーラーの場所をがっつり占領する
- 素人処理に手を出すと命に関わる
味は文句なしにおいしい魚です。
ただ、そのおいしさにたどり着くまでのハードルが「資格者を探す」というリアル世界のクエストになっている、というのが正直なところですね。
キジハタやマゴチみたいに、その日のうちに自分でさばいて刺身にできる魚とはワケが違います。
同じ堤防で狙える魚なら、僕は迷わず根魚を持ち帰ります!
フグに切られない堤防タックル|僕のライトゲーム一式を公開
結論、フグ対策で効くのはリーダーを長めに取ることとワームを消耗品と割り切ることです。
フグはあの板状の歯でリーダーもワームも平気で噛み切ってくるので、細いラインで真っ向勝負すると財布が死にます。
僕が上越の堤防でロックフィッシュを狙うときに使っている一式を、まるっと公開しますね!
まずロッドとリールはこちらです。
エギング用のセフィアBB S86MLは、ジグヘッドのライトロックにもちょうどよくて、僕のいちばん出番が多い1本になっています。
合わせるリールは21アルテグラC3000HG。
1万円台とは思えない巻き心地で、堤防のライトゲームならこれで十分すぎます。
ラインはPE0.8号に、フロロのショックリーダーを1ヒロほど取っています。
フグが多い日はリーダーが先端からどんどん短くなっていくので、こまめに結び直すのが結局いちばん早いです。
ジグヘッドとワームはこの組み合わせが鉄板です。
バグアンツはフグに噛まれるとツメから消えていくので、多めに持っていくのが精神衛生上おすすめですよ!
そしてフグの歯から指を守るために、フィッシュグリップとプライヤーは必携です。
フグの毒より先に、堤防で命を落とす一番の原因は落水です。どんなに慣れた釣り場でも、ライフジャケットは絶対に装着しましょう。膨らむまで存在を忘れるレベルの腰巻きタイプなら、夏でも真冬でもストレスなく続けられます!
まとめ|シマフグは「釣って楽しんで、食べるのはプロ経由で」
シマフグの毒と扱い方について、大事なところをまとめます!
- シマフグの可食部位は筋肉・皮・精巣の3つだけ
- それ以外(卵巣・肝臓など)はすべて有毒部位
- フグ毒は青酸カリの約1000倍・加熱で分解せず解毒剤もない
- 見分け方は黄色いヒレ・斜めの縞模様・ザラザラの体表
- 釣れたらフィッシュグリップで固定し、素手は避ける
- 食べたいなら資格者に処理を依頼。素人処理は絶対NG
- 持ち帰らないならリリース。堤防への放置は論外
シマフグはトラフグと同じ3部位が可食という、フグの中ではかなりの実力派です。
それでも「自分でさばく」という選択肢だけは、どうか最後まで持たないでください。
おいしいものは、ちゃんと資格を持った人の手を経由してから食べる。
これが一番かっこいい釣り人だと、僕は思っています!
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それでは、良い釣りを!

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