「SUPフィッシングに、ロッドホルダーって本当に必要なの?」
「道具をどこに置けばいいのか分からなくて、毎回ボードの上がぐちゃぐちゃになる…」
SUPで釣りを始めた人が、SUP本体の次に必ずぶつかるのが、この「積載」の壁ですよね!
結論からお話しすると‥ロッドホルダーは「無くても釣りは成立するけど、あると安全性と快適さが段違いに上がる装備」です。
そして積載で本当に大事なのは、ホルダーそのものよりも「小物を全部ボードか体に繋いでおくこと」だったりします。
なぜそこまで言い切れるかというと、僕は上越の海でプライヤーを1本、静かに海底へ送り届けた前科があるからです。
この記事では、SUPフィッシングのロッドホルダー3タイプの選び方から、取り付けの注意点5つ、そして海没事件のあとに固めた僕の積載ルール5つまで、まるごとお話しします。
読み終わる頃には、あなたのボードの上のレイアウトが頭の中で完成しているはずです!
SUPフィッシングにロッドホルダーは必要?結論は「安全のために欲しい」
まず一番知りたいところからお答えします。
ロッドホルダーは必須装備ではありませんが、「両手を空けたい瞬間」がある人にはほぼ必要です。
理由はシンプルで、SUPというのは基本的に両手がパドルで塞がる乗り物だからです。
陸っぱりなら、ロッドは足元に置くなり堤防に立てかけるなりできますよね。
でもSUPの上には「立てかける場所」も「置いても転がらない床」も存在しません。
幅80cmくらいの板の上に、自分と道具と釣った魚を全部乗せている状態です。
つまりロッドの置き場所を決めていないと、ロッドは「常に手に持つ」か「足元に転がす」の二択になります。
- パドルで移動しながらポイントを探すとき
- 魚を取り込む一瞬だけロッドを手放したいとき
- ジグやワームを結び直すとき
- 魚の写真を撮るとき
- 急に風が出て、全力で漕いで帰るとき
特に最後の「急に風が出たとき」がガチで重要です。
SUPの上で一番危ないのは、風に流されているのにパドルを全力で使えない状況なんですよね。
ロッドが手の中にある限り、あなたの漕ぐ力は半分です。
逆に言えば、ロッドホルダーは釣果を上げる道具というより「帰ってくるための道具」だと僕は思っています。
既製品のロッドホルダーがマストだとは思いませんが、自作するなりでホルダー的なものは必要だと考えていますね!
SUPフィッシングのロッドホルダー3タイプと選び方
では実際に買うとしたら、どれを選べばいいのか。
SUP用ロッドホルダーは、取り付け方式で大きく3タイプに分かれます。
- ①ボード直付けタイプ(接着ベース・Dリング固定)
- ②バッカン・タックルバッグ一体タイプ
- ③クーラーボックス取り付けタイプ
なぜ3タイプに分かれるかというと、インフレータブルSUPには「ネジ穴を開けられない」という決定的な制約があるからです。
船やカヤックのように、好きな場所にビス留めというわけにはいきません。
この制約をどう回避するかで、方式が枝分かれしているわけですね。
それぞれ見ていきましょう!
①ボード直付けタイプ|一番スッキリするけど後戻りができない
ボードのデッキに、専用の接着ベースやDリングを使ってホルダーを固定するタイプです。
メリットは、ボードと一体化するので絶対にズレないこと。
そして見た目がとにかくスッキリします。
デメリットは、接着系だと位置決めが一発勝負になることです。
PVC用の接着剤でくっつけたベースは、基本的に「気に入らないから剥がす」ができません。
無理に剥がすと、その下の生地ごと持っていかれる可能性があります。
SUPの生地が傷つくとどうなるかは、僕が身をもって記事にしているので察してください。
Dリングが元から付いているボードなら、そこにベルト式のホルダーを通す方式が安全です。
接着に踏み切るのは、「1シーズン釣りをして、置き場所が完全に確定してから」で遅くありません。
②バッカン・タックルバッグ一体タイプ|穴を開けずに済む最有力候補
ロッドホルダーが最初から付いているバッカンやタックルバッグを、ボードの上に固定する方式です。
初心者に一番おすすめなのがこれだと僕は思っています。
理由は3つあって、ボードを一切加工しない・道具置き場とホルダーが同時に手に入る・使わない日は家に置いていける、という点です。
SUPフィッシングの積載って、結局は「ロッドをどうするか」より「小物をどこにまとめるか」の問題なんですよね。
それを1つのバッグで解決できるのは合理的です!
注意点としては、バッグ自体をボードにきっちり固定しないと意味がないこと。
デッキバンジーに突っ込んだだけだと、沈したときにバッグごと海に散らばります。
必ずDリングにベルトかカラビナで固定してください。
③クーラーボックス取り付けタイプ|クーラーが釣り座になる
クーラーボックスの側面にロッドホルダーを装着する方式です。
SUPフィッシングでは、そもそもクーラーをボードに積んでいる人が多いですよね。
だったらそのクーラーを台座として使ってしまおう、という発想です。
僕が積んでいるのは、リブウェルのホリデーランドクーラー17Lです。
4,000円台の安クーラーですが、SUPに積むサイズ感としてはこのくらいがちょうどいいと感じています。
大きすぎるとボードの上で存在感がありすぎて、パドリングのたびに膝が当たるんですよ!
ただしクーラー取り付けタイプは、クーラー自体がボードに固定されていることが大前提です。
ロッドを挿したクーラーが海に転げ落ちたら、被害額が一気に跳ね上がります。
想像しただけで胃が痛くなりますね。
ちなみに、そのホルダーに挿すことになる僕のSUP用ロッドは2本です。
ライトジギング用の25ソルパラ SPJLJ-S642Mと、ティップラン用のエギゾースト1G EZ1TE-S632ML。
どちらも6フィート台の短めのロッドなので、SUPの上で振り回しても取り回しがラクです。
リールは両方とも21アルテグラC3000HGを使い回しています。
SUPで使うロッドは、長ければ長いほどエラいわけではありません。
ホルダーに挿したときに先端が水面に触れない長さ、というのが地味に大事な選定基準です。
SUPにロッドホルダーを取り付けるときの注意点5つ

タイプが決まったら、次は取り付けです。
ここで手を抜くと、ボードを壊すか、道具を海に落とすかの二択が待っています。
- ①接着タイプは位置決めが一発勝負
- ②パドルが当たる位置には付けない
- ③立つ場所・足元には絶対に置かない
- ④金具は錆びない素材を選ぶ
- ⑤ロッドを挿したまま長距離を移動しない
なぜこの5つかというと、どれも「一度やらかすと戻せない」種類の失敗だからです。
順番に解説します!
注意点①:接着タイプは位置決めが一発勝負
さっきも触れましたが、これが最大の落とし穴です。
インフレータブルSUPの表面はPVC生地で、専用接着剤で貼ったパーツは想像以上に強力にくっつきます。
貼る前に必ず、ボードを膨らませた状態で仮置きしてください。
そして実際にパドルを持って、座って、立って、キャストの素振りまでやってから決めます。
「なんとなくこの辺」で貼ると、100%後悔します。
注意点②:パドルが当たる位置には付けない
SUPのパドリングは、ボードの左右をシャフトが何百回も通過します。
その動線上にホルダーがあると、漕ぐたびにカツンカツンと当たります。
これ、1回や2回なら笑い話ですが、1時間続くとメンタルが削れます。
さらにパドルのブレードを傷めますし、最悪ホルダーごと引っかけて転びます。
ホルダーは基本、ボードの中心線寄りか、自分が座る位置より前方に置くのがセオリーです。
注意点③:立つ場所・足元には絶対に置かない
SUPフィッシングは、立ってキャストする瞬間が一番不安定です。
その足元に硬い突起物があるとどうなるか。
バランスを崩したときの逃げ場がなくなります。
足を引っかけて落水、というのが一番ありがちな事故パターンです。
ボードの中央、いわゆるスタンディングエリアは、何も置かない聖域にしておいてください。
注意点④:金具は錆びない素材を選ぶ
海水は、想像している3倍のスピードで金属を食べます。
特に一般的なアルミやスチールのパーツは、ひと夏で白い粉をふいて固まります。
ホルダーの固定金具やカラビナは、ステンレスか樹脂、こだわるならチタン製を選んでください。
「開かなくなったカラビナ」ほど役に立たない金属の塊はありません。
そして帰宅後の真水洗いは、面倒でもやった方が長持ちします。
注意点⑤:長距離移動はロッドを寝かせた方がいいかも?
風が強いと多少でも空気抵抗がかかります。
強風で進めない場合はロッドを寝かせてバンジーに固定したほうがいい場合もありますので覚えておいてください!
ただし、波が高い場合はリールに潮がモロ被りするのでその場合は寝かせないほうが得策だと思いますね!
プライヤー海没事件から学んだ、SUP積載の工夫5つ
ここからが本題かもしれません。
僕は上越の海で、プライヤーを1本きれいに海没させています。
SUPの上で魚からフックを外して、プライヤーをちょっと横に「置いた」んですよ。
そしたら次の波でボードがわずかに傾いて、プライヤーは何のためらいもなく滑り落ちていきました。
水深がある場所だったので、回収は不可能です。
この経験から学んだのは、SUPの上に「置く」という動作は存在しない、ということでした。
- ①小物はすべてコードでボードか体に繋ぐ
- ②「置く場所」ではなく「留める場所」を作る
- ③デッキバンジーは前後で役割を分ける
- ④クーラーはボードに固定して椅子として使う
- ⑤結局いちばん効くのは「持っていかない」
どれも特別な道具は要りません。
考え方を変えるだけで、海に消える道具の数が激減します。
工夫①:小物はすべてコードでボードか体に繋ぐ
プライヤー・フィッシュグリップ・ハサミ・スマホ。
手に持って使うものは、例外なくスパイラルコードやリーシュで繋いでおきます。
繋ぎ先は、ライフジャケットのDカンかボードのDリングです。
コードの長さは、使うときに手元まで届いて、離したときにブラブラしすぎない程度がベスト。
正直、最初は「大げさだな」と思っていました。
でも1本失ってからは、繋いでいない道具を海の上に出すのが怖くなりました!
スマホについては、防水ケースに入れた上でさらに首から下げるのが鉄板です。
海上保安庁のウォーターセーフティガイドでも、通信装備(防水パック入り携帯電話)はSUPの常時装備として挙げられています。
沖で連絡手段を失うのは、道具を失うのとは次元が違う話ですからね。
工夫②:「置く場所」ではなく「留める場所」を作る
SUPのデッキはフラットに見えて、波で常に傾いています。
だから「平らだから置ける」は幻想です。
ボードの上に作るべきなのは、置き場ではなく「差す・挟む・掛ける」の3つの留め方ができるポイントです。
ロッドは差す、パドルはバンジーに挟む、小物はカラビナで掛ける。
この3つが決まっていると、道具を持ち替えるたびに迷わなくなります。
海の上で「これどこに置こう?」と考える1秒が、そのまま事故のタネになるんですよね。
工夫③:デッキバンジーは前後で役割を分ける
多くのインフレータブルSUPには、ノーズ側(前方)にゴムのネットが付いています。
ここに全部を突っ込みたくなりますが、僕は役割を分けています。
前方のバンジーには、濡れてもいい・かさばるもの。
具体的にはキャリーバッグやドライバッグ、予備のパドルなどです。
そして自分の手が届く範囲には、すぐ使うものだけを置くようにしています。
理由は単純で、SUPの上で前方に手を伸ばす動作が、一番バランスを崩しやすいからです。
「頻繁に使うものほど手元、使わないものほど遠く」が積載の基本原則です!
工夫④:クーラーはボードに固定して椅子として使う
17Lクラスのクーラーは、SUPフィッシングでは椅子も兼ねます。
座って釣りをすると重心が下がるので、体感の安定感が明確に変わるんですよ。
ただし固定は必須です。
僕はDリングにベルトを通してクーラーを縛り付けています。
固定していないクーラーは、沈したときに一番遠くまで流れていく装備No.1です。
中に魚と保冷剤が入っていれば、それはもう立派な漂流物ですからね。
工夫⑤:結局いちばん効くのは「持っていかない」
身も蓋もない結論ですが、これが最強です。
ボードに積む物が少ないほど、落とす物も減ります。
僕は釣行のたびに「これ、今日使ったっけ?」を振り返って、使わなかった物を次から降ろすようにしました。
ルアーケースは1個、プライヤーは1本、ラインとリーダーは必要分だけ。
結果として出艇準備も撤収も早くなって、釣りをしている時間が増えました。
積載の最終形は、艤装が完成することではなく「積む物が減ること」だと思っています!
SUPにロッドホルダーを付けるメリット・デメリット

ここまで推してきましたが、いい面だけではありません。
導入する前に、両方を知っておいてください。
メリット5つ|両手が空くと釣りが変わる
- 両手が空いて安全にパドリングできる
- ロッドを踏む・折るリスクが減る
- 魚の取り込みがスムーズになる
- ロッド2本体制で釣りの幅が広がる
- 写真や仕掛け交換のストレスが消える
一番大きいのは、やはり安全面です。
片手でロッド、片手でパドルという状態は、風が出た瞬間に詰みます。
次に効くのが「ロッドを踏まなくなる」こと。
足元に転がしたロッドを踏んで折る、というのはSUP釣りあるあるの上位です。
そしてライトジギングとティップランみたいに、性格の違うロッドを2本積めるようになるのも地味に大きいメリットですね!
デメリット5つ|艤装は重さと手間になって返ってくる
- ボード加工は失敗すると戻せない
- 出艇・撤収の準備時間が増える
- 突起物が増えて引っかかりのリスク
- 重量が増えて持ち運びがしんどい
- 海水で錆びる・傷むパーツが増える
最大のデメリットは、やはり接着による加工が不可逆なことです。
そして意外と効いてくるのが、準備時間の増加。
SUPフィッシングは、ただでさえ空気を入れて道具を積むまでに時間がかかります。
そこにパーツ組み立てが加わると、「今日はやめとくか」の回数が増えるんですよ。
釣行回数が減る装備は、どれだけ便利でも結果的にマイナスです。
だからこそ、加工なしで済むバッグ一体型やクーラー装着型から試すのを僕はおすすめしています。
SUPフィッシングの安全装備|ライフジャケットとリーシュコードは絶対に外さない
積載の話をしてきましたが、最後に一番大事なことを書かせてください。
道具が海に落ちるのは財布のダメージで済みますが、人が海に落ちるのは命の話です。
ライフジャケットは絶対に装着してください。
これはお願いではなく、SUPで海に出るための最低条件です。
僕がSUPで使っているのは、ベスト型の桜マーク付きライフジャケットです。
SUPは腰巻きタイプだと、座った姿勢やパドリングで干渉しやすいんですよね。
浮力体が上半身にあるベスト型の方が、SUPには圧倒的に相性がいいです。
しかも前面にポケットとDカンが付いているモデルなら、そこが小物の固定先にもなります。
安全装備が積載装備を兼ねてくれる、というわけですね!
そしてもう一つ、リーシュコードも忘れないでください。
ボードと体を繋ぐこのコードがないと、落水した瞬間にボードだけが風で流れていきます。
海上保安庁のウォーターセーフティガイドでも、ライフジャケット・リーシュコード・通信装備(防水パック入り携帯電話)・ウェア・水筒がSUPの常時装備として推奨されています。
公式サイトでも詳しく解説されているので、出艇前に一度目を通しておくことをおすすめします。
参考:海上保安庁 ウォーターセーフティガイド|SUPで推奨される装備品
- ライフジャケット(体格と環境に合った浮力のもの)
- リーシュコード(ボードの流出防止)
- 通信装備(防水パック入り携帯電話)
- ウェア(気温・水温に合ったもの)
- 水筒(飲料水)
この5つが揃って、はじめて「ロッドホルダーどうしよう」の話ができます。
順番を間違えないようにしましょう!
まとめ|SUPのロッドホルダーは「繋ぐ」思想とセットで考える
SUPフィッシングのロッドホルダーと積載について、僕の実感をまるごとお話ししました。
要点をもう一度まとめます。
- ロッドホルダーは必須ではないが、両手を空けられる=安全につながる
- タイプは①ボード直付け②バッグ一体③クーラー装着の3つ
- 初心者は加工不要の②③から試すのが失敗しない
- 接着は一発勝負・パドル動線と足元は避ける
- 小物は全部コードで繋ぐ。「置く」は海に捧げる行為
- ライフジャケットとリーシュコードだけは絶対に省略しない
プライヤー1本の授業料は決して安くありませんでしたが、おかげで積載の考え方が固まりました。
あなたには同じ思いをしてほしくないので、この記事を書いた次第です。
ボードの上のレイアウトが決まると、釣りに集中できる時間が本当に増えます。
ぜひ自分だけの正解を作ってみてください!
SUPフィッシングそのものの始め方や、他の装備については以下の記事でまとめています。

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