「釣り用のクーラーボックス、とりあえず安いやつでいいんだけど…ちゃんと保冷できるの?」
「ホリデーランドクーラーって釣具屋でよく見るけど、17Lって小さすぎない?」
結論からお話しすると‥ホリデーランドクーラー17Lは「日帰り釣行のど真ん中」を狙い撃ちした一台で、最初の1個としてはかなり優秀です。
ただし真夏に一泊、青物を丸ごと持ち帰る、この2つだけは正直に無理です。
僕は上越の海でSUPフィッシングと堤防釣りをやっていて、このクーラーを1年ほど連れ回してきました。
この記事を読めば、17Lというサイズで足りるのか、保冷力はどこまで信じていいのか、そして買ったあとに後悔しないための使い方までまとめて分かります!
ホリデーランドクーラー17Lの基本スペック|まず数字で押さえよう

ホリデーランドクーラー17Lは、株式会社伸和がつくる日本製のクーラーボックスで、かなり優秀です!
理由はシンプルで、発泡スチロールの断熱材を樹脂ボディでネジ留めした「昔ながらの真面目な作り」だからコスパが良いんですよね。
まずは数字を並べます。
- 容量:約17L
- 外寸:約幅45.4×奥行25.8×高さ31.1cm
- 底部内寸:約幅36×奥行17×高さ22.5cm
- 重量:約2,580g
- 材質:ポリプロピレン(断熱材は発泡スチロール・厚さ約3cm)
- 水抜き栓:あり
- 原産国:日本
注目してほしいのは断熱材の厚さが約3cmあるところ。
数千円のクーラーボックスだと1cm台のペラッペラも珍しくないので、この価格帯で3cmは素直に立派です。
シリーズは7Lから76Lまで8サイズ展開されていて、サイズごとの詳細は伸和の公式サイトでも解説されているのでご確認ください。
ちなみに実売は4,000円台が中心で、時期によって上下します。
最新価格はリンク先で見てもらうのが確実です。
ホリデーランドクーラー17Lのメリット・デメリット
1年使った結論として、ホリデーランドクーラー17Lは「日帰り・食材と魚が数匹・自分で運ぶ」という条件にドンピシャで刺さります。
逆にその条件から外れると、途端に物足りなくなるクーラーでもあるんですよね。
まずはメリットとデメリットを先に並べてしまいます。
- 価格が安く、釣り入門のハードルを下げてくれる
- 断熱材3cm+ネジ留めの日本製で作りが真面目
- 水抜き栓があるので後片付けがラク
- 17Lはクルマにも積みやすく、持ち運べる重さ
- 真空パネル搭載の高級クーラーには保冷力で勝てない
- 空で約2.58kgは「軽量」ではない
- 青物などの大物はそのまま入らない

ひとつずつ見ていきます。
メリット1:価格が安く、釣り入門のハードルを下げてくれる
釣りを始めたばかりの人にとって、クーラーボックスは一番テンションが上がらない買い物です。
ロッドやリールと違って、性能を上げても魚が釣れるわけじゃないですからね。
その「気乗りしない出費」を4,000円台で済ませられるのは、それだけで価値があります!
浮いた予算はルアーに回せます(そして僕は毎回ルアーに回して毎回ロストしています)。
メリット2:断熱材3cm+ネジ留めの日本製で作りが真面目
安いクーラーで一番怖いのは、フタのちょう番やヒンジが早々に壊れることです。
ホリデーランドクーラーはパーツをネジで留める構造なので、そのあたりの安心感があります。
1年ぶん、砂と海水と魚のヌメリを浴びせても普通に生きているのは地味に大きな評価ポイントですね。
メリット3:水抜き栓があるので後片付けがラク
釣行後のクーラーの中身は、溶けた氷と魚の血と鱗が混ざった、なかなか見たくない液体になります。
水抜き栓があると、それをひっくり返さずに排水できます。
これが無いモデルは重いクーラーを抱えて傾ける作業が発生するので、水抜き栓の有無は正直サイズ選びより大事だと思っています。
メリット4:17Lはクルマにも積みやすく、持ち運べる重さ
17Lは外寸が約45cm×26cmなので、軽自動車の後部座席の足元にもストンと入ります。
そして氷と魚を入れても、ひとりで堤防の先まで歩ける重さに収まります。
大きいクーラーを買って「重いから車に置いてきた」となるくらいなら、17Lで実際に持ち歩くほうが釣果は守れます!
デメリット1:真空パネル搭載の高級クーラーには保冷力で勝てない
ダイワやシマノの上位クーラーは真空パネルを使っていて、そもそも構造が違います。
発泡スチロール3cmのホリデーランドクーラーが同じ土俵で殴り合えるはずもありません。
「1泊2日で氷が残っている」みたいな戦い方を求めるなら、素直に価格帯を上げてください。
デメリット2:空で約2.58kgは「軽量」ではない
スペックの約2,580gは、17Lクラスとしては軽い方ではありません。
SUPに積むと、この数字がじわじわ効いてきます。
正確には「クーラー+氷+水+魚」の総重量が効いてくるので、SUP派の人は氷を入れすぎないバランス感覚が必要です。
デメリット3:青物などの大物はそのまま入らない
底部内寸が約36cmなので、40cmを超える魚は基本的に折り曲げるか斜めに入れるかの二択になります。
僕はSUPでブリを掛けたとき、上がってきた瞬間に「あ、このクーラー関係ないな」と悟りました。
詳しくは上越SUPでブリを釣った話に書いていますが、大物狙いの日はストリンガーや大型のクーラーが必要です。
ホリデーランドクーラー17Lの保冷力|夏の日帰り釣行なら足りるのか
いちばん気になる保冷力ですが、僕の使い方(朝から夕方までの日帰り)なら過不足なく足ります。
理由は、日帰り釣行でクーラーに求められる時間がせいぜい10時間前後だからです。
断熱材3cmあれば、その時間を走り切るだけの体力はあります。
実際、朝に氷を入れて夕方に開けたとき、氷が全部消えて水になっていた…という事態にはなっていません。
もちろん炎天下に直置きして何度も開け閉めすれば話は変わるので、そこは後述するコツでカバーします。
逆に、真夏の車内に一晩放置して翌日も使う、みたいな運用は完全に想定外です。
そこを求めて買うと「安物だった」という感想になってしまうので、期待値の設定だけは間違えないでください。
17Lで足りる?釣れた魚のサイズ別リアルな目安
サイズの話を結論から言うと、17Lは「30cm台までの魚を数匹」がちょうどいいラインです。
底部内寸が約36×17×22.5cmという細長い箱だと考えると、イメージしやすいと思います。
僕の釣果に当てはめると、こんな感じでした。
- キジハタ・カサゴなどの根魚 → 余裕でいける
- マゴチ・ヒラメなどのフラットフィッシュ → 入るけど斜め置き
- ブリ・サゴシなどの青物 → 諦めましょう
キジハタ・カサゴなどの根魚は余裕でいける
根魚は20〜30cmが主戦場なので、17Lでまったく問題ありません。
むしろ数匹釣れても隙間があるくらいです。
根魚狙いのやり方は上越の釣り完全ガイドでも季節別に触れています。
マゴチ・ヒラメなどのフラットフィッシュは斜め置き
50cm級のマゴチだと、まっすぐは入りません。
斜めに寝かせるか、頭を少し曲げる形になります。
フラット狙いの日は「1匹なら余裕、2匹目からはパズル」と覚えておいてください。
マゴチの釣り方はマゴチの釣り方の記事にまとめています。
ブリ・サゴシなどの青物は諦めましょう
青物は素直に無理です。
17Lで青物を持ち帰る計画を立てるのは、軽自動車で冷蔵庫を運ぶ計画を立てるのと同じくらい無理があります。
青物も狙う人は、17Lは食材・飲み物・小型魚用と割り切って、大型クーラーとの2台持ちにするのが現実的です。
ホリデーランドクーラーの保冷力を引き上げる3つのコツ
結論、安いクーラーは使い方で化けます。
やることは3つだけです。
- 前日に「プレクーリング」で箱ごと冷やす
- 氷は板氷+保冷剤の合わせ技にする
- 開ける回数を減らして日陰に置く
コツ1:前日に「プレクーリング」で箱ごと冷やす
常温のクーラーに氷を入れると、氷は最初に「箱を冷やす仕事」で消耗します。
なので前日の夜に保冷剤をひとつ放り込んでフタを閉め、箱自体を冷やしておきます。
これだけで朝入れた氷の減りが変わるので、タダでできる保冷力アップとしては最強です!
コツ2:氷は板氷+保冷剤の合わせ技にする
コンビニのロックアイスは飲み物を冷やすには最高ですが、溶けるのも早いです。
釣具屋の板氷を土台にして、上に保冷剤を置くと持ちが良くなります。
それでも足りない日は、氷の量を増やすのがいちばん確実な解決策になります。
コツ3:開ける回数を減らして日陰に置く
クーラーを開けるたびに冷気は逃げていきます。
飲み物用と魚用を分ける、もしくは飲み物は別のソフトクーラーにするだけで開閉回数が激減します。
あとは絶対に炎天下のコンクリートに直置きしないこと。
日陰に置く、下に何か敷く、濡らしたタオルを掛ける、この3つは全部タダです。
クーラーより先に用意してほしい装備|ライフジャケットは絶対に着よう
クーラーの話をしておいて何ですが、優先順位で言えばライフジャケットのほうが先です。
クーラーが無くて困るのは魚の鮮度ですが、ライフジャケットが無くて困るのは自分の命なので、比べるものでもありません。
SUPで海に出るなら、僕はベスト型を着ています。
浮力体がそのまま体を支えてくれるので、落水前提のSUPフィッシングでは安心感が段違いです。
堤防やショアからの釣りなら、動きを邪魔しない腰巻きタイプの自動膨張式が使いやすいです。
SUPでのヒヤリ体験はSUP釣りは危ない?に正直に書いたので、これから始める人はぜひ読んでください。
僕がホリデーランドクーラー17Lと一緒に使っている道具
クーラー単体よりも、組み合わせで見たほうがイメージが湧くと思います。
SUPフィッシングでの僕の基本セットはこんな感じです。
まずSUP本体は、8kg台の超軽量インフレータブルを使っています。
空気入れは電動ポンプ。
手押しポンプで汗だくになってから海に出るのは、もう二度とやりたくない儀式でした。
ロッドはライトジギング用の1本と、ティップラン用の1本を使い分けています。
リールは21アルテグラC3000HG。
そしてクーラーが17Lのホリデーランドクーラー、という編成です。
SUPフィッシング全体の始め方はSUPフィッシングの始め方、電動ポンプの詳細はCYFIE電動ポンプのレビューにまとめています。
ホリデーランドクーラー17Lはこんな人におすすめ
最後に、買って後悔しない人と、たぶん後悔する人を分けておきます。
おすすめ:日帰り釣行がメイン/釣りを始めたばかり/根魚やフラット狙い/2台目の食材用がほしい
おすすめしない:泊まりの釣行が多い/青物を丸ごと持ち帰る/とにかく軽さ優先
要は、身の丈に合った使い方をすれば長く付き合える相棒ということですね。
まとめ|ホリデーランドクーラー17Lは「最初の1個」に強い
ホリデーランドクーラー17Lは、日本製で断熱材3cm、水抜き栓付きで4,000円台という、価格に対して真面目すぎるクーラーボックスです。
日帰り釣行なら保冷力は十分で、17Lというサイズは30cm台の魚を数匹持ち帰るのにちょうどいい容量でした。
一方で、泊まりの釣行と青物の丸ごと持ち帰りには向きません。
そこだけ割り切れるなら、最初のクーラーとしてかなり強い選択肢だと思います!
そして繰り返しですが、クーラーより先にライフジャケットです。
安全に帰ってこそ、クーラーの中身が意味を持ちますからね。
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