「SUPで釣りしてると、風でどんどん流されて釣りにならない…」
「SUPアンカーって必要? 重さもロープの長さも、何が正解なのか分からない!」
そんなふうに悩んでいる人、めちゃくちゃ多いと思います。
結論からお話しすると‥SUPアンカーは「1.5kg前後の折りたたみ式(フォールディングアンカー)」+「水深の3倍以上のロープ」が基本の正解です。
そしてアンカー選びで一番大事なのは重さではなく、ロープの長さだったりします。
ここを勘違いしたまま重いアンカーを買っても、SUPの上が重くなるだけで全然効きません。
この記事では、SUPアンカーの種類・重さ・ロープの長さ・正しい使い方・命に関わる注意点まで、全部まとめて解説します!
読み終わる頃には「自分が買うべきアンカーはコレ」とハッキリ決まっているはずです!
SUPアンカーとは?「釣り座が勝手に動く」問題を止める道具
SUPアンカーとは、SUPをその場に留めておくための重り(錨)のことです。
理由はシンプルで、SUPはエンジンもキールも無い「板」だからです。
風が吹けば流され、潮が動けば流され、なんならパドルを置いた瞬間から流され始めます。
具体的に言うと、いい反応を見つけてジグを落とし、着底して2回シャクったらもうポイントの真上にいない。
これがSUPフィッシングの日常です。
もう一度パドルを持って漕ぎ戻り、また落として、また流される。
賽の河原で石を積んでいる気分になります(笑)
だからこそ、「止まる」ための道具=アンカーが、SUP釣りの釣果を一段引き上げてくれるわけです。
- 反応があったポイントの真上に留まり続けられる
- パドルを置いて両手で釣りに集中できる
- 沖に流されるリスクを下げられる(浅場限定)
SUPアンカーのメリット・デメリット【正直に言うと万能じゃない】

SUPアンカーは強力な武器ですが、万能アイテムではありません。
なぜなら、SUPは積載量も浮力も限られた乗り物で、重い装備を積むほど機動力が落ちるからです。
実際、ロープ込みで2kg以上の荷物が増えるのは、SUPにとってはけっこうな重量級ゲストです。
だからこそ、良いところと悪いところを両方知ってから買うのが正解です。
SUPアンカーのメリット
- ポイントの真上に留まれるので手返しが激増する
- パドルを置けるので両手で釣りに集中できる
- キャストの精度・回収コースが安定する
- 写真撮影や仕掛け交換が落ち着いてできる
- 風でジワジワ沖に出ていく事故を防ぎやすい
一番デカいのは、やっぱり「手返しが増える」ことです。
根魚は特にそうで、キジハタやカサゴは「この根の際」というピンポイントに固まっています。
流されながらだと1投で終わってしまう場所に、10投できるようになる。
これは釣果に直結します!
SUPアンカーのデメリット
- アンカー+ロープで2kg前後の荷物増になる
- 根掛かりするとロストする(海に沈む出費)
- 水深が深い場所では現実的に使えない
- 回収がわりと重労働で腕が終わる
- 使い方を間違えると転覆・沈没の危険がある
特に注意したいのが「深い場所では使えない」という点です。
後で詳しく書きますが、ロープは水深の3倍以上必要になります。
つまり水深20mでアンカリングしようと思ったら、60mのロープを積むことになる。
SUPの上がロープまみれになって、もはや海に浮かぶ物置です(笑)
SUPアンカーは「浅場で使う道具」と割り切りましょう!
SUPアンカーの種類は3タイプ|それぞれの特徴と選び方

結論から言うと、SUPフィッシングで買うならフォールディングアンカー(折りたたみ式)一択でいいです。
ただ、他のタイプを知っておくと「なぜそれが正解なのか」が腹落ちするので、3タイプまとめて紹介します。
- ①フォールディングアンカー(折りたたみ式)…SUPの本命
- ②マッシュルームアンカー…重さで効かせるタイプ
- ③シーアンカー(パラシュートアンカー)…止めずに「遅らせる」タイプ
①フォールディングアンカー(折りたたみ式)
SUPフィッシングで最も使われているのが、この折りたたみ式アンカーです。
4本の爪が開いて海底に引っ掛かる構造なので、軽い重量でもしっかり止まってくれます。
そして畳めば手のひらサイズ+αまで小さくなるので、SUPの限られたスペースにも収まります。
ボートの世界でも「折りたたみ式は最も収納しやすい」と評価されていて、岩場での引っ掛けにも向いているタイプです。
アンカーの種類ごとの特性はヤマハ発動機の公式ページでも詳しく解説されているので、気になる人は読んでみてください。
②マッシュルームアンカー
キノコみたいな形をした、ドンとした重りタイプのアンカーです。
爪が無いぶん「重さそのもの」で止める設計なので、同じ止め方をしようと思うと重量が必要になります。
砂地や泥底では扱いやすく、根掛かりしにくいのが良いところ。
ただしSUPに数kgの鉄の塊を積むのは、正直しんどいです。
ゴムボートや小型ボートなら選択肢に入りますが、SUPだと優先度は下がります。
③シーアンカー(パラシュートアンカー)
海中に開くパラシュートで水の抵抗を作り、流される速度をゆるめる道具です。
厳密に言うとこれは「止める」道具ではなく「ゆっくり流す」道具になります。
水深が深くて底が取れない沖でドテラ流し的に釣るときに活躍するタイプですね。
SUPで沖に出て深場を攻める人は、フォールディングアンカーとの2枚持ちもアリです!
SUPアンカーの重さは何kgが正解?目安は1.5kg前後
SUPアンカーの重さは、折りたたみ式なら1.5kg前後が扱いやすいです。
理由は、折りたたみ式は爪が海底に食い込むことで止まる構造なので、重さで勝負しなくていいからです。
市販されているSUP・カヤック用の折りたたみアンカーも、0.7kg・1.5kg・2.5kgあたりが定番ラインナップになっています。
具体的な目安はこんな感じです。
- 0.7kg…河川・湖・穏やかな湾内・とにかく軽さ優先
- 1.5kg…海のSUPフィッシングの標準。迷ったらこれ
- 2.5kg以上…風や潮が効く場所向け。ただしSUPには重い
ここで一番やりがちな間違いが、「効かないから重いアンカーに買い替える」という判断です。
ヤマハ発動機の公式解説でも、錨を重くしてもロープの長さは短くできない、とハッキリ書かれています。
つまり効かない原因の大半は重さではなく、ロープの出し方なんですよね。
財布を痛める前に、次の章を読んでください!
アンカーロープの長さは水深の3倍が基本|ここをケチると全部ムダ
アンカーロープの長さは、最低でも水深の3倍を確保してください。
なぜなら、ロープが短いとアンカーを「上に引っ張る力」が働いてしまい、爪が海底に食い込まないからです。
ヤマハ発動機の公式ページでも、アンカーチェーンを併用した場合で水深の3〜5倍程度は必要、荒天時は5〜10倍必要になると解説されています。
公式サイトでも詳しく解説されているので、実際に読んで確認してみてください。
具体的な数字に落とすと、こうなります。
- 水深3m → ロープ約10m
- 水深5m → ロープ約15m
- 水深8m → ロープ約25m
- 水深15m → ロープ約45m(SUPには現実的に厳しい)
この表を見ると分かる通り、SUPアンカーは水深10m以浅で使う道具だと考えるのが現実的です。
ロープの太さは6〜8mm程度あれば手が痛くならず、握って引き上げやすいのでおすすめ。
そしてもう一つの裏技が、アンカーの先端側に短いチェーンを噛ませることです。
チェーンの重さでロープが海底付近で寝てくれるので、同じ長さでも効きが良くなります。
ロープの長さをどうしても短くしたい人は、30cm〜1mくらいのチェーンを足してみてください!
SUPアンカーの使い方4ステップ|投入から回収まで

正しい手順を踏めば、アンカーは1回でスパッと決まります。
ポイントは「投げない・慌てない・真上から回収する」の3つです。
まず全体の流れを見てください。
- 風と潮の向きを読んで、ポイントの風上・潮上に入る
- アンカーを投げずに、静かに海中へ落とす
- ロープを水深の3倍以上出して、効きを確かめる
- 回収はSUPをアンカーの真上に移動させてから、垂直に引き上げる
ステップ1|風と潮の向きを読んで、ポイントの風上に入る
アンカーを落とすと、SUPは必ずロープの分だけ風下・潮下に流れて落ち着きます。
なので狙いたいポイントより手前(風上側)でアンカーを落とすのが基本です。
ここを間違えると、ポイントを通り過ぎた場所でピタッと止まるという、悲しい状況になります。
「アンカーを落とす場所」と「釣りをする場所」は別、と覚えておきましょう!
ステップ2|アンカーは投げずに、静かに落とす
SUPの上で腕を振りかぶってアンカーを投げるのは、絶対にやめてください。
SUPは支点がフワフワの板なので、その反動でバランスを崩して落水します。
正解は、ボードの横からそっと落として、ロープを手で送り出していくやり方です。
このとき、ロープがボードの上でグチャグチャに絡んでいないかを先に確認しておくのが超重要。
絡んだロープが足に引っかかったまま落ちると、本当にシャレになりません。
ステップ3|ロープを出して効きを確かめる
アンカーが着底したら、水深の3倍以上を目安にロープを出します。
そのあとロープを軽く引いてみて、グッと踏ん張る手応えがあれば効いている合図です。
ズルズル動いてしまうときは、ロープの出し方が足りないか、底質が合っていないかのどちらか。
一度回収して、位置を変えてやり直すのが結局は近道です!
ステップ4|回収は真上から垂直に引き上げる
回収するときは、ロープをたぐりながらSUPをアンカーの真上まで移動させます。
真上に来てから垂直に引くと、爪が刺さっている方向と逆に抜けるので、驚くほど軽く上がります。
逆に、斜め方向にウンウン引っ張ると爪がガッチリ食い込んで抜けません。
それでも抜けない場合は、無理をせずロープを手放す判断も必要です。
アンカー1個と自分の身体、どっちが大事かという話ですからね!
SUPアンカーの注意点5つ|守らないと本当に危ない

SUPアンカーは便利な道具ですが、使い方を間違えると命に関わります。
理由は単純で、SUPは自力で流されないように踏ん張れる乗り物ではないからです。
「アンカーを打っているから安心」ではなく、「アンカーを打っているからこそ気をつけること」があります。
最低限、次の5つは頭に入れておいてください。
- ①ロープを絶対に体に結ばない
- ②航路・港内・漁具の近くには落とさない
- ③錨泊中も見張りをやめない
- ④風と潮が強い日はアンカーを使わない
- ⑤ライフジャケットは必ず装着する
①ロープを絶対に体に結ばない
これが最重要です。
ロープを腕や腰に巻いた状態でSUPから落ちると、自分がアンカーに固定されてしまいます。
ロープは必ずボードのDリングに結び、いざというときに手放せる状態にしておいてください。
できればカラビナや、力がかかったら外せる構造にしておくとさらに安心です。
②航路・港内・漁具の近くには落とさない
船が通る航路や港の中でアンカーを打つのは、単純に危険ですし迷惑にもなります。
また、定置網やロープなどの漁具の近くに落とすと、絡んで大きなトラブルになります。
ミニボートやSUPであっても、海上衝突予防法・海上交通安全法・港則法といった海のルールは守る必要があります。
海上保安庁の公式サイトにルールがまとまっているので、海に出る前に一度目を通しておいてください。
参考:海上保安庁 ウォーターセーフティガイド|ミニボート航行時の注意
③錨泊中も見張りをやめない
アンカーを打って止まっていると、つい釣りに没頭してしまいます。
でも海上保安庁も、錨泊中や漂泊中であっても他船が気付かず接近してくることがあるので常に見張りを行うように、と注意喚起しています。
SUPは水面からの高さが数十センチしかなく、船からは驚くほど見えない存在です。
数分に一度は顔を上げて、周囲を360度確認するクセをつけましょう。
目立つ色のウェアや旗を用意しておくのも有効です!
④風と潮が強い日はアンカーを使わない
風や潮が強い日は、そもそもSUPで海に出るべきではありません。
海上保安庁も、SUPが風とうねりで転覆したり、潮に流されて帰還不能になる事故が起きていると発表しています。
そんな日にアンカーを打つと、流れる力がロープ1本に集中して、ボードの先端が水を掻き込む形になります。
これは沈没や転覆に直結する、本当に危ない状態です。
SUPの安全対策についてはSUP釣りは危ない?ヒヤリ体験と絶対安全対策5つで詳しくまとめているので、こちらも読んでおいてください。
⑤ライフジャケットは必ず装着する
これは声を大にして言います。
SUPフィッシングでは、ライフジャケットを絶対に装着してください。
アンカーロープの扱いにせよ、突然の落水にせよ、最後に自分を守ってくれるのはライフジャケット1枚です。
SUPは膨張式より、落水した瞬間から確実に浮くベスト型が向いています。
僕が使っているのはレバンテのベスト型で、ポケットが多くて小物も入るので気に入っています。
僕がSUPフィッシングで使っている道具一式
参考までに、僕が実際に上越の海で使っている装備を並べておきます。
ブリ・マゴチ・キジハタ・カサゴ・シマフグと、この装備でひと通り釣ってきました。
SUP本体・空気入れ・クーラー
SUP本体はBEYOND MARINAの320cmインフレータブルで、8.4kgと軽いのが正義です。
空気入れは電動一択で、これのおかげで釣り場に着いてからの準備が別物になりました。
クーラーは17Lのホリデーランドクーラー。
それぞれのレビューはSUPの空気入れは電動一択!CYFIE電動ポンプ1年本音レビューにまとめています。
ロッド・リール
ティップランエギングにはメジャークラフトのエギゾースト1Gを使っています。
ライトジギングは25ソルパラLJで、1万円台とは思えない粘り腰です。
リールは21アルテグラC3000HGを合わせています。
アンカー関連(これから追加する装備)
そして今シーズン、ついに導入するのがアンカー一式です。
1.5kgの折りたたみ式アンカー、8mm×20mのロープ、そして万一のためのアンカーブイ。
SUPフィッシングの装備をゼロから揃えたい人はSUPフィッシングの始め方|道具・注意点を上越1年の実録で解説もあわせてどうぞ!
SUPアンカーのよくある質問
アンカーの代わりに石を使ってもいい?
やめておきましょう。
石は爪が無いので効きが弱く、しかも回収時に手を挟むリスクがあります。
数千円で買えるものにケチって指を怪我するのは、あまりにも割に合いません。
アンカーブイは必要?
あると安心です。
アンカーが根掛かりして抜けないとき、ブイを付けておけばロープを一度手放して後から回収を試みることができます。
また、ブイがあると他船から「ここに何かある」と気付いてもらいやすくなります。
アンカーを打てば流される心配はない?
いいえ、油断は禁物です。
ロープが切れる、爪が抜ける、結び目がほどけるといったトラブルは普通に起きます。
アンカーはあくまで補助で、安全の主役はライフジャケットと、そもそも荒れた日に出ない判断です。
まとめ|SUPアンカーは「止まる自由」を買う道具
最後にポイントをまとめます。
- SUPアンカーは折りたたみ式(フォールディング)がベスト
- 重さは1.5kg前後が扱いやすい標準
- ロープは水深の3倍以上。ここが効きを決める
- 使い方は「風上で・投げずに落として・真上から回収」
- ロープは体に結ばない。ライフジャケットは絶対装着
SUPフィッシングって、自由に好きな場所へ行けるのが最大の魅力ですよね。
でも実は、「好きな場所で止まれること」も同じくらい大きな自由だったりします。
アンカー1個で釣りの密度が変わるなら、これほどコスパのいい投資はありません。
安全第一で、いい魚に会いにいきましょう!

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