「サゴシって、どうやったら釣れるの?」
「隣の人はバンバン釣ってるのに、僕のルアーだけ完全に無視されてるんだけど…」
秋の堤防に立つと、毎年こういう声が聞こえてきます。
結論からお話しすると‥サゴシは「速く巻く」「泳がせる層(レンジ)を合わせる」「歯の対策をする」の3つを押さえるだけで、グッと近づける魚です!
逆に言うと、この3つを外していると、目の前を群れが通っていても一日中スルーされ続けます。
実際、僕も最初の年は「なんで俺だけ…」と堤防で膝を抱えていました。
この記事では、上越の海で青物を追いかけてきた僕が、サゴシの釣り方をタックル・ルアー・手順・注意点まで丸ごと解説します!
読み終わるころには、次の釣行で「何を投げて、どれくらいのスピードで巻けばいいのか」がハッキリしているはずです!
サゴシの釣り方は「速巻き」が9割|まずは結論から
サゴシ釣りで一番大事なのは、「自分が思っているより1.5倍速く巻く」ことです。
理由はシンプルで、サゴシは高速で泳ぐ回遊魚だから。
捕食スピードが速い魚なので、ゆっくり漂うルアーは「食う価値なし」と判断されて素通りされます。
逆に速く逃げるものには本能的にスイッチが入るんです。
たとえば、同じジグを同じ場所に投げても、ハンドル1回転1秒の人には反応せず、1秒に2回転させている人だけがヒットする、なんて場面を僕は何度も見てきました。
あれを堤防で見せられると、地味に精神が削られます(笑)
だからこそ、まずは「速く巻く」を徹底してください!
そのうえでレンジ(泳がせる層)を合わせ、歯の対策をする。
この順番で組み立てるのが、サゴシ攻略の最短ルートです。
そもそもサゴシって何者?サワラとの違いと釣れる時期

サゴシは、サワラの若魚です。
つまりブリでいうところのイナダ・ワラサみたいな立ち位置で、成長すると呼び名が変わる出世魚なんですね。
サイズの境目は地域によってけっこう違っていて、関東ではおおむね50cm前後を境にサゴシ・サワラと呼び分けられることが多いです。
関西では「サゴチ→ヤナギ→サワラ」と3段階で呼ぶ地域もあります。
要するに、厳密な全国共通ルールがある魚ではありません。
釣り場で「これサワラ?サゴシ?」と揉めても答えは出ないので、僕はだいたい「デカいほうがえらい」で流すことにしています!
- サワラの若魚(出世魚)。呼び分けサイズは地域差あり
- 細長い体に鋭い歯。銀色のボディに斑点が並ぶ
- イワシなどの小魚を高速で追い回すフィッシュイーター
- ショア(堤防)から狙える身近な青物
サゴシが釣れる時期はいつ?
サゴシがショアから狙いやすいのは、春と秋です。
理由は、この時期にカタクチイワシなどのベイト(エサとなる小魚)が接岸し、それを追ってサゴシが岸寄りに入ってくるから。
新潟・上越エリアでも、水温が落ち着いてくる秋は青物の話題が一気に増えます。
実際、直江津港の管理釣り場では8月の時点でイナダやシイラの幼魚(ペンペン)の釣果が上がっていて、海の中はすでに「青物モード」に入りつつあります。
ベイトが入れば、サゴシもその列に並んでくる可能性が高いということですね!
季節ごとの狙い方は上越の釣り完全ガイドにもまとめているので、あわせてどうぞ。
サゴシ釣りのタックル|僕のショア装備をそのまま公開
サゴシ狙いのタックルは、ショアジギングの入門セットがそのまま使えます。
専用ロッドを買い足す必要はありません。
理由は、サゴシのサイズが40〜60cm前後と、青物のなかでは比較的軽量だから。
ブリクラスと真っ向勝負するような重装備は不要で、30〜40gのルアーを気持ちよく投げられる竿があれば十分戦えます。
僕が堤防で使っているのは、この組み合わせです。
- ロッド:シマノ コルトスナイパーBB S100MH
- リール:シマノ 21ナスキー C5000XG
- ライン:デュエル スーパーエックスワイヤー8(PE)
- リーダー:フロロカーボン。サゴシ狙いは太めが安心
ロッドは10フィートのMHクラス。
堤防から遠投したいときにも、足元でいきなり食ってきたときにも対応できる、いわゆる「困ったらこれ」な1本です。
ただし、サゴシのみを狙いたいのならシーバスロッドなどのもう少しライトなタックルでも十分ですね!
リールは21ナスキーのC5000XG。
ハイギアなので、サゴシに必要な「速巻き」がラクにできます。
1万円台のリールですが、僕はこれでブリまで獲っているので信頼度は高いです!
ナスキーの実力については21ナスキーC5000XGインプレで細かく書いています。
ラインはデュエルのスーパーエックスワイヤー8を愛用中。
ライトゲーム用には0.8号を巻いていて、青物を狙うときは太めの号数に巻き替えています。
サゴシ〜イナダクラスなら1.5号前後が扱いやすいですよ!
そしてリーダー。
ここがサゴシ釣り最大の分岐点なので、あとの注意点の章でみっちり解説します。
タックルより先に用意すべきはライフジャケット
そして、ロッドやルアーより先に用意してほしいのがライフジャケットです。
ライフジャケットは絶対に装着しましょう。
青物狙いは朝マズメの暗い時間から堤防に立つことが多く、足元は濡れていて滑りやすいです。
しかも大物が掛かると、人は驚くほど簡単に前のめりになります。
「自分は落ちない」と思っている人ほど危ないので、腰巻きタイプでいいので必ず着けてください!
僕が堤防で使っているのは、この自動膨張タイプです。
サゴシに効くルアー3選|ブレード・ジグ・ミノーの使い分け

サゴシに効くルアーは、「速く引いてもブレず、キラキラ光るもの」が基本です。
まずは3タイプを押さえておけば十分戦えます。
- ①ブレードジグ:迷ったらこれ。速巻きで光って波動も出る
- ②メタルジグ:遠投とレンジ攻略の主力
- ③ミノー(プラグ):表層〜中層のベイトが浮いている日に
①ブレードジグ|サゴシ狙いの一軍
サゴシ狙いで強いとされているのが、後ろにブレード(金属の羽根)が付いたジグです。
理由は、速く巻いたときにブレードが高速回転して、強い明滅とフラッシングを出してくれるから。
サゴシは「光って速い小魚」に強く反応するので、この組み合わせが刺さるわけですね。
ジャッカルのビッグバッカー Eブレード S 40gあたりが定番です。
ただしブレードのぶんフックが絡みやすいので、投げる前に一度チェックするクセをつけてください。
気づかずに10分間「絡んだまま完璧なフォーム」で投げ続けた僕が言うので間違いないです(笑)
②メタルジグ|遠投とレンジ攻略の主力
沖のナブラや、深いレンジを探るならメタルジグです。
40g前後を1本持っておけば、風が強い日でも飛距離を稼げます。
僕がショアで使っているのは、ジーク(Zeake)のRサーディン40g。
ただ巻きでもしっかり泳いでくれるので、ジャークが下手でも成立するのがありがたいです!
③ミノー(プラグ)|ベイトが表層に浮いている日に
イワシが表層でパチャパチャやっている日は、ミノーが強いです。
ジグだと一気に沈みすぎて、ベイトの層から外れてしまうことがあるんですよね。
僕が青物用に信頼しているのは、ダイワのショアラインシャイナーZ セットアッパー125S-DR。
これはブリを実際に獲ってくれた、僕にとっての「恩人ルアー」です。
サゴシにも中層をキビキビ引けるので出番があります。
サゴシを釣るまでの3ステップ

道具がそろったら、あとは順番どおりに動くだけです。
サゴシは難しい魚ではなく、「タイミング × レンジ × スピード」の掛け算で答えが出ます。
- STEP1:時合い(朝マズメ・夕マズメ)に釣り場に立つ
- STEP2:カウントを刻んでレンジを探す
- STEP3:速巻き+足元まで気を抜かない
STEP1|時合いに釣り場に立つ
サゴシ釣りは、朝マズメ・夕マズメに立てているかどうかで勝負がほぼ決まります。
回遊魚なので、いくら腕があっても魚がいない時間帯は釣れません。
ベイトが動く薄暗い時間帯に合わせて竿を出すのが、いちばん確率の高い作戦です。
「昼過ぎにのんびり行って爆釣」は、宝くじ的な楽しみ方だと思っておきましょう!
STEP2|カウントを刻んでレンジを探す
キャストしたら、着水後に必ず秒数を数えてください。
「5秒沈めて巻く」「10秒沈めて巻く」と段階的に変えていくと、サゴシがいる層に当たります。
当たったら、次からはその秒数を再現するだけ。
数えずに投げていると、当たりレンジを引き当てても再現できないので、これは本当にもったいないです。
僕は雑にやって「さっきの何秒だっけ…」となる人間なので、心の中で声に出して数えています(笑)
STEP3|速巻き+足元まで気を抜かない
巻きは、冒頭で書いたとおり速めが正解です。
そして意外と多いのが、足元でのバイトを取り逃すパターン。
サゴシは堤防のキワまでルアーを追ってくることがよくあります。
回収寸前で気を抜いて竿を上げた瞬間に、水面が「バシャッ」となって心臓が止まる…あの敗北感は格別です。
最後の一巻きまで丁寧に、が合言葉!
サゴシ釣りの注意点5つ

サゴシは楽しい魚ですが、扱いを間違えるとケガもするし、道具も失います。
最低限この5つは頭に入れておいてください。
- ①サゴシカッター対策(リーダーが切られる)
- ②素手で口まわりを触らない
- ③ライフジャケットは必ず着用
- ④釣り場のルールを厳守する
- ⑤釣れたら即締めて氷で冷やす
①サゴシカッター対策|リーダーは太めかワイヤーで
サゴシの歯はカミソリのように鋭く、細いリーダーは一瞬で切られます。
これが釣り人のあいだで「サゴシカッター」と呼ばれている現象です。
対策は2つ。
1つはフロロカーボンリーダーを太め(サゴシ狙いなら30lb前後を目安に)にすること。
もう1つは、細いワイヤーリーダーを使うことです。
ワイヤーは切られにくい反面、食いが落ちる場面もあるので、僕は「まず太めのフロロ、切られ続けるならワイヤー」という順番で考えています。
あと地味に重要なのが、ラインを常にピンと張っておくこと。
糸がたるむと歯が擦れて一発でサヨナラです。
②素手で口まわりを触らない
釣れたサゴシをうっかり素手でつかむと、普通に指が切れます。
フィッシュグリップとプライヤーを必ず使ってください。
「魚の歯くらいで大げさな」と思うかもしれませんが、血が出るとその後の釣りのテンションが本気で下がります。
ちなみに僕は、SUPの上でプライヤーを海に落として以来、道具は必ずコードで繋ぐ派になりました!
③ライフジャケットは必ず着用
前の章でも書きましたが、大事なのでもう一度。
ライフジャケットは絶対に装着しましょう。
青物狙いは暗い時間・濡れた足場・大きな引きと、リスクが重なりやすい釣りです。
管理釣り場では着用が入場条件になっていることも多いので、持っていない人はまずここから揃えてください。
④釣り場のルールを厳守する
立入禁止エリアへの侵入、ゴミの放置、駐車マナー。
この積み重ねで、実際に釣り禁止になった場所は全国にたくさんあります。
管理釣り場にはそれぞれのルールがあり、たとえば直江津港第3東防波堤の管理釣り場では、開放期間や竿の本数などが細かく決められています。
公式サイトでも解説されているので、行く前に必ずご確認ください(直江津港第3東防波堤 管理釣り場のルール)。
入場方法や料金のイメージはハッピーフィッシング直江津港第3東防波堤 完全ガイドでも紹介しています。
⑤釣れたら即締めて氷で冷やす
サゴシは足が早い魚です。
放置すると身が水っぽくなり、「サゴシって美味しくないよね」という誤解が生まれます。
釣れたらすぐに締めて血を抜き、氷でしっかり冷やす。
これだけで味が別物になるので、絶対にサボらないでください!
サゴシ釣りのメリット・デメリット

いいところも面倒なところも、正直に書きます。
サゴシ釣りのメリット
最大のメリットは、手軽な装備で青物の引きが味わえることです。
- 引きが強くて楽しい
- 群れに当たれば数釣りできる
- 刺身も塩焼きも旨い
- タックルが安く済む
- 初心者でも釣れる
船を予約しなくても、堤防に立てば青物とやり取りできる。
これは本当にコスパのいい遊びだと思います。
しかも食べて美味しいので、家族からの評価も上がります!
サゴシ釣りのデメリット
一方で、避けられないストレスもあります。
- 歯でルアーを失う
- 鮮度落ちが早い
- 回遊待ちの時間が長い
- リーダー交換が面倒
- 血と匂いがすごい
特にキツいのはルアーロストです。
お気に入りのジグを歯で持っていかれた日の帰り道は、無言で運転することになります。
とはいえ、これも含めてサゴシ釣り。
「今日は授業料を払った」と思えるようになったら一人前です!
釣ったサゴシの持ち帰り方|「水っぽい」を卒業する
サゴシを美味しく食べる鍵は、現場での処理と冷やし方です。
理由は、身がやわらかく水分が多い魚なので、常温で放置した時間がそのまま味に出るから。
手順としては、釣れたらすぐに締めて血を抜き、氷が効いたクーラーへ入れるだけ。
難しいことはしていませんが、これをやった日とやらなかった日で、刺身の透明感がまるで違います。
僕が使っているクーラーはホリデーランドクーラー17L。
高級品ではないですが、日帰りの堤防釣りならこれで十分です!
- 刺身:鮮度が保てた日限定のごほうび
- 炙り:皮目の香りが立って一気に高級感が出る
- 塩焼き・西京焼き:失敗しにくく万人向け
- ムニエル:子どもウケがいい
サゴシ釣りのよくある質問
初心者でもサゴシは釣れますか?
釣れます!
むしろ青物入門にちょうどいい魚です。
難しいテクニックより、時合いに立って速く巻くほうがずっと大事なので、始めたばかりの人にもチャンスがあります。
サゴシとサワラは味が違いますか?
脂の乗りは個体差・時期差が大きいです。
一般的にはサイズが大きいほど脂がのると言われますが、サゴシでも処理がよければ十分に美味しいですよ!
ワイヤーリーダーは必須ですか?
必須ではありません。
まずは太めのフロロカーボンで試して、切られる回数が多いようならワイヤーを検討する、で十分だと思います。
まとめ|サゴシは秋の堤防のボーナスステージ
最後にもう一度おさらいします。
サゴシの釣り方で押さえるべきは、速巻き・レンジ合わせ・歯の対策の3つ。
これに朝マズメという時間帯を足せば、ぐっと現実的な釣りになります。
特別なタックルはいりません。
ショアジギングの入門セットとライフジャケット、そしてリーダーを太くする勇気があれば大丈夫です!
秋の海は、堤防から青物が狙える数少ないボーナスステージ。
ぜひ、あの独特の「ガツン!」を味わってみてください。
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