「SUPフィッシングって、結局どんな服装で行けばいいの?」
「夏だし海パンとTシャツでいいでしょ〜って思ってたけど、それって大丈夫なやつ?」
そんな疑問、めちゃくちゃ分かります。
僕も上越の海でSUPフィッシングを1年やってきましたが、最後まで正解が分からなかった装備が「服装」でした。
ロッドやリールは調べれば正解が出てくるのに、服装だけは「季節と海の機嫌」で毎回変わるんですよね。
結論からお話しすると‥SUPフィッシングの服装は「気温」ではなく「水温」で決める。これが唯一にして最大の正解です。
なぜなら、SUPは陸の上ではなく水の上に立つ遊びで、落ちる可能性が常にゼロじゃないからです。
この記事では、服装選びの3つの鉄則・春夏秋冬の季節別の正解・やりがちな失敗5つを、上越の海で実際に凍えたり茹だったりした実体験ベースで解説します。
読み終わるころには、次の釣行で何を着ればいいかがスパッと決まっているはずです!
SUPフィッシングの服装を決める3つの鉄則

SUPフィッシングの服装は、この3つさえ守れば季節を問わず大きく外しません。
- 鉄則1‥気温ではなく「水温」で決める
- 鉄則2‥濡れても冷えない素材を選ぶ(綿は敵)
- 鉄則3‥一番外側に着るのはライフジャケット
それぞれ順番に解説していきます。
鉄則1|気温ではなく「水温」で服装を決める
SUPフィッシングの服装は、天気予報の気温ではなく水温を見て決めてください。
理由はシンプルで、SUPは「落ちる可能性がある乗り物」だからです。
陸で25℃あっても、水温が15℃なら落ちた瞬間に体温はガンガン奪われます。
水の熱伝導率は空気の20倍以上と言われていて、同じ温度でも水中のほうが圧倒的に体が冷えるんですよね。
新潟県沿岸の水温は、県の水産海洋研究所が海況情報として毎月公開しています。
広い日本海全体の水温なら気象庁の旬平均海面水温のページが見やすいので、釣行前にサッと確認するクセをつけると服装で迷わなくなります。
公式サイトでも解説されているのでご確認ください。
- 新潟県 水産海洋研究所 海況(水温)情報:https://www.pref.niigata.lg.jp/site/suisan-kenkyu/kaikyou.html
- 気象庁 日本海 旬平均海面水温:https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/db/kaikyo/jun/sst_HQ.html
つまり、「今日は暑いから薄着でいいや」ではなく「今日の海は何℃?」から服装を逆算するのが正解です。
鉄則2|濡れても冷えない素材を選ぶ(綿は敵)
SUPフィッシングの服装は、化繊(ポリエステル・ナイロン)かネオプレンで揃えてください。
逆に絶対に避けたいのが綿(コットン)です。
綿は水を吸うと乾かないうえに、濡れたまま風に当たると気化熱で体温を持っていく、いわば高性能な冷却装置に変身します。
お気に入りのコットンパーカーで海に出た結果、帰りの車で暖房MAXにしてもまだ寒い‥という経験、僕はもうしたくありません。
その点、化繊のラッシュガードや速乾シャツは絞ればほぼ役目を取り戻します。
実際、SUPの上では波しぶき・魚のヌメリ・パドルからの水しぶきで、落水しなくても普通に濡れるんですよね。
だから「濡れる前提」で素材を選ぶ。これだけで快適さが激変します。
鉄則3|一番外側に着るのはライフジャケット
どんな服装で行くにしても、一番外側に着るのはライフジャケットです。
SUPフィッシングでライフジャケットを絶対に装着しよう、これだけは季節も天気も関係ありません。
海上保安庁のウォーターセーフティガイドでもSUPの安全対策が独立したページで解説されていて、経験の浅い人は風速5m/s未満・波高50cm未満の環境で活動すること、ライフジャケットを着用することが呼びかけられています。
公式サイトでも解説されているのでご確認ください:https://www6.kaiho.mlit.go.jp/watersafety/
そしてSUPで使うライフジャケットは、堤防で使う腰巻きタイプではなくベスト型を選んでください。
理由は、落水した瞬間から浮力が効いていることと、パドルを漕ぐ動作で腰回りがゴロゴロしないからです。
僕が使っているのはレバンテのベスト型で、前面のポケットにプライヤーもワームもぶち込めるので、正直「ウェア兼タックルボックス」として働いてくれています。
ロッドを持ち替えながら釣るスタイルなら、収納の多いゲームベストタイプも相性がいいですよ。
【季節別】SUPフィッシングの服装|春夏秋冬の正解

ここからが本題で、季節ごとのSUPフィッシングの服装を水温の目安つきで解説します。
- 春(3〜5月)‥水温はまだ低め。ウェットスーツ推奨のシーズン
- 夏(6〜8月)‥水温が上がりラッシュガード+短パンでOK。敵は熱中症
- 秋(9〜11月)‥水温は高いのに気温が下がる。上着で調整
- 冬(12〜2月)‥初心者は出ない勇気。出るならドライスーツ一択
※水温はあくまで年による変動がある「ざっくりの目安」です。正確な数字は上で紹介した公式の海況情報で必ず当日確認してください。
春(3〜5月)の服装|見た目に一番だまされる季節
春のSUPフィッシングは、ウェットスーツを着るのが正解です。
春は「陸がポカポカなのに海だけ冬」という、一番タチの悪い時期だからです。
桜が散って半袖の人が歩いている5月でも、日本海の水温は真夏よりずっと低いままなんですよね。
陸の陽気に釣られて薄着で出ると、落水どころか風が吹いただけで一気に体温を持っていかれます。
具体的には、3mm前後のフルスーツにインナーを1枚、その上からベスト型ライフジャケット。
足元はマリンブーツかネオプレンソックス+マリンシューズにすると、足先の冷えが段違いに減ります。
夏(6〜8月)の服装|寒さより熱中症が敵になる
夏のSUPフィッシングは、長袖ラッシュガード+速乾ハーフパンツ+マリンシューズが基本形です。
夏は水温も上がって落水のダメージが一番小さい季節なので、服装の目的が「保温」から「日焼け・熱中症対策」に切り替わります。
ここで「暑いから半袖!」とやると、海の上は遮るものが何もないので背中と腕が完全に焼けます。
海面からの照り返しもあるので、真夏の海上は地上の炎天下の上位互換だと思ってください。
だから夏こそ長袖のラッシュガードで、通気を確保しながら日光を物理的に遮るのが正解です。
あと、帽子はアゴ紐つき一択です。
紐なしのキャップは、風が吹いた瞬間に海に旅立って二度と帰ってきません(経験者は語る)。
水分は保冷したものを必ず積んでいきましょう。
僕はクーラーボックスに飲み物と保冷剤を入れて、魚が釣れたらそこに突っ込むスタイルです。
秋(9〜11月)の服装|水温は高いのに気温が落ちるズレの季節
秋のSUPフィッシングは、レイヤリング(重ね着)で正解を作る季節です。
秋は春とちょうど逆で、水温はまだ高いのに気温だけ先に落ちていくという時期だからです。
だから水に落ちること自体のリスクは春ほど高くないのに、濡れた体で風に吹かれると一気に寒くなります。
おすすめは、化繊のインナー+ラッシュガード+防風のウインドブレーカーという3段構え。
暑ければ脱ぐ、寒ければ着る、が海の上でできる状態にしておくのが強いです。
ちなみに秋は青物が回ってくる最高のシーズンでもあるので、寒さで集中力を削られるのはもったいないですよ。
11月に入って水温が下がってきたら、素直にウェットスーツへ切り替えましょう。
冬(12〜2月)の服装|「出ない」も立派な選択肢
冬のSUPフィッシングは、正直「出ない勇気」を推します。
日本海側の冬は北西の季節風が強く、波が高く、水温も1年で最も低くなるからです。
それでも出るなら服装はドライスーツ一択で、中に保温インナーを着込むスタイルになります。
ウェットスーツは「侵入した水を体温で温める」構造なので、冬の日本海では役者が足りません。
加えて、冬は落水したときに体が動かなくなるまでの時間がとにかく短いです。
装備で武装しても、荒れた海に単独で出るのはリスクが跳ね上がります。
この時期は堤防でカサゴやアイナメを狙うほうが、体にも財布にも優しいと僕は思っています。
SUPフィッシングの服装でやりがちな注意点5つ

ここでは、僕自身がやらかした・見かけた服装の失敗を5つにまとめます。
- 綿の服で海に出る
- 気温だけを見て服装を決める
- 裸足・ビーチサンダルで乗る
- ライフジャケットの上に上着を着る
- 着替えを車に積んでいない
ひとつずつ解説します。
注意点1|綿の服で海に出る
もう一度言いますが、綿は乾かないので海の上では冷却装置になります。
とくに油断しがちなのが、ラッシュガードの下に着ている綿のTシャツです。
外側だけ化繊で固めても、内側が綿だとしっかり冷えます。
肌に触れる一番内側から化繊にしてください。
注意点2|気温だけを見て服装を決める
天気アプリの気温だけを見て「今日はいけるっしょ」と判断するのが、いちばんよくある事故の入口です。
見るべきは水温・風速・波高の3点セット。
特に風速は服装だけでなく「そもそも出艇するか」の判断材料になります。
経験が浅いうちは風速5m/s未満・波高50cm未満という目安を素直に守るのがおすすめです。
注意点3|裸足・ビーチサンダルで乗る
SUPの上を裸足やビーサンで移動するのは、かなり危ないです。
魚のヒレ・ジグのフック・砂利・貝殻と、足を傷つける要素が海辺には無限にあります。
そしてサンダルは、落水した瞬間に足からスポッと抜けて海の底へ旅立ちます。
かかとまでホールドされるマリンシューズにしておけば、この悩みは全部消えます。
注意点4|ライフジャケットの上に上着を着る
寒いからといって、ライフジャケットの上からウインドブレーカーを羽織るのはNGです。
落水したときに膨らんだり浮いたりする動きを、上着が邪魔してしまうからです。
寒さ対策は必ずライフジャケットの「内側」で完結させてください。
ライフジャケットは服ではなく、命を浮かせる装備という位置づけです。
注意点5|着替えを車に積んでいない
意外と忘れられがちですが、着替えは服装の一部です。
濡れたまま1時間運転して帰るのは、地味に体力を削られます。
上下一式+タオル+ビニール袋を車に置きっぱなしにしておくだけで、釣行の満足度がまるっと変わります。
僕はこれを忘れて、11月に濡れたパンツのまま帰ったことがあります。二度とやりません!
ウェットスーツは必要?メリット・デメリットで判断しよう

結論、春・晩秋にもSUPフィッシングをやりたいなら、ウェットスーツは買う価値があります。
ただし夏しか出ないなら、正直いらないというのが僕の考えです。
判断材料として、メリットとデメリットを並べておきますね。
- 落水しても体温が奪われにくい
- ネオプレン自体に浮力があり安心感が増す
- 日焼け・クラゲ・擦り傷から体を守れる
- 釣行できるシーズンが前後に伸びる
- 真夏に着ると単純に暑すぎる
- トイレのハードルが一気に上がる
- そこそこ値段が張る
- 動きが少し重くなり、着脱も面倒
厚さは、春・秋メインなら3mm前後のフルスーツが扱いやすいです。
寒がりな人や長時間浮いていたい人は、もうワンランク厚いものを選ぶと快適さが上がります。
逆に「夏に月イチ出るだけ」という人は、ウェットスーツ代をライフジャケットやロッドに回したほうが幸せになれますよ。
服装以外に持っていくと世界が変わる小物3つ
服装が決まったら、あとはこの3つを足すだけで快適さが跳ね上がります。
- 偏光サングラス(ストラップ必須)
- 防水スマホケース(首から下げるタイプ)
- グローブ(日焼け+ライン対策)
小物1|偏光サングラス
海面のギラつきを消してくれるので、目の疲れがまったく違います。
水中のシモリや魚影も見えやすくなるので、釣果にも地味に効きます。
必ずストラップをつけてください。海に落としたサングラスは絶対に戻ってきません。
小物2|防水スマホケース
SUPの上ではスマホが天気確認・連絡・写真撮影の全部を担います。
首から下げるタイプにしておけば、落としても海の底には行きません。
海の上で連絡手段を失うのは、服装のミスより怖いと思っておきましょう。
小物3|グローブ
夏は手の甲の日焼け防止、通年ではラインやジグのフックから手を守ってくれます。
パドルを漕ぐ時間が長い日は、マメの防止にもなります。
指先が出るタイプならリールの操作性も落ちません。
まとめ|SUPフィッシングの服装は「濡れる前提」で組もう
SUPフィッシングの服装は、気温ではなく水温で決める。
素材は綿を避けて化繊かネオプレン、そして一番外側にはベスト型のライフジャケット。
この3つの鉄則さえ押さえておけば、あとは季節に合わせて厚みを足し引きするだけです。
そして何度でも言いますが、ライフジャケットだけは絶対に装着してください。
服装は快適さのための装備ですが、ライフジャケットは帰ってくるための装備です。
装備全体をこれから揃える人は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
正しい服装で海に出れば、SUPフィッシングは本当に最高の遊びです。
次の釣行、震えずに笑って帰ってきましょう!

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