「SUPで釣りって気持ちよさそうだけど、正直ちょっと怖い…」
「沖に流されたりしないの?ライフジャケットって本当に必要?」
そう思っている人、めちゃくちゃ多いと思います。実は僕も始める前はビビっていた側の人間です。
結論からお話しすると‥SUP釣りは「危ない」というより「対策をサボると危ない」レジャーです。
海上保安庁のデータやニュースを見ても、事故の大半は準備不足・知識不足が原因で、逆に言えば正しい対策さえ知っていれば十分安全に楽しめます。
この記事では、実際に上越の海でSUP釣りを1年やってきた僕がヒヤッとした体験、海保が発表している事故の実態、そして今日からできる具体的な安全対策まで全部まとめました。
読み終わる頃には、変な不安は減って「じゃあ何を準備すればいいか」がハッキリしてるはずです!
SUP釣りの事故はどれくらい危ない?海上保安庁のデータで見る実態
結論からお話しすると、SUPの事故で一番多いのは「風や波に流されて自力で岸に戻れなくなるケース」です。
海上保安庁の情報でも、風浪の影響で沖合に流されて帰還困難になる事故が全体の9割近くを占めると指摘されています。
理由はシンプルで、SUPは他のマリンスポーツに比べて水面からの高さが低く、ちょっとした向かい風や引き潮でもあっという間に体力を持っていかれるからです。
しかも板の上に立っている姿勢は、体感するより風の抵抗を受けやすいんですよね。
例えば2026年7月には横浜市金沢区の海でSUP中に大学生が海に転落して死亡する事故が発生していますが、このケースも救命胴衣を着用していなかったことが報じられています。
同じ7月には台風の影響で増水した川でSUPをしていた男性2人が溺れて亡くなる事故も起きていて、天候判断の甘さが命に関わることがよく分かります。
- 事故の約9割は「風浪で沖に流され自力で戻れない」パターン(海上保安庁)
- 神奈川県では2022年のSUP事故が前年の3倍に急増、水難者は過去最多を記録
- 死亡事故ではライフジャケット未着用・リーシュコード未装着が共通点として報告されている
結論として、SUPそのものが特別危険な乗り物というより、「自然相手のレジャーだと認識せずに準備不足で沖に出てしまうこと」がリスクの正体です。
裏を返せば、天候判断と装備さえしっかりしていれば、事故率はグッと下げられるということでもあります。
僕がヒヤッとした話|海の上でSUPの空気が抜けていく感覚
偉そうに事故データを語っていますが、僕自身も一度だけ本気で焦った経験があります。
今年の春、SUPで沖に出て釣りをしていたら、なんか「シューシュー」聞き覚えのない音が…
慌てて確認したら、まさかのパンクでした(笑)
このときのことは別記事(SUPの穴修理方法)で詳しく書いているんですが、正直、浮力が落ちていく感覚は思っていた以上に心臓に悪かったです。
幸い穴が小さくて浮力の低下もゆっくりだったので、慌てず最短ルートで岸に戻れましたが、これがもし強風・大波のコンディションと重なっていたら、と考えるとゾッとします。
結論として、トラブルは「起きないようにする」だけでなく「起きたときにどう命を守るか」までセットで考えておく必要があります。
SUP釣りで危険なパターン3つ|沖で何が起きているのか

結論からお話しすると、SUPで危険な状況に陥るパターンは大きく3つに集約されます。
- 風・波の急変で沖に流される
- リーシュ切れ・パドル流出でボードを失う
- 体力を過信して疲労で動けなくなる
①風・波の急変で沖に流される
朝は凪いでいたのに、昼から急に風が出てくるパターンはよくあります。
沖から岸に向かう風なら助かりますが、岸から沖に向かって吹く「オフショアの風」だと、パドルを漕ぐ力より風に押される力の方が強くなって、気づいたらどんどん陸から離れていく…なんてことも。
それに相まって潮が沖に向かって流れているなら無理は禁物です!
②リーシュ切れ・パドル流出でボードを失う
リーシュコード(足首とボードをつなぐ紐)が外れたり切れたりすると、転落した瞬間にボードだけ流されていってしまいます。
パドルを海面に落として流されるパターンも同じで、推進力を失った状態で沖に取り残されるのは想像以上に絶望的です。
僕は必ず、「自分とSUP」、「SUPとパドル」をリーシュコードで繋いでいます!
③体力を過信して疲労で動けなくなる
行きは追い風・追い潮でスイスイ進めたのに、帰りは向かい風でまったく進まない、というのはSUPあるあるです。
夢中で釣りをしていると体力の消耗に気づきにくく、いざ帰ろうとしたときに「あれ、全然パドルが進まない」と焦るパターンも報告されています。
北海道では「パドルをこいでも進まない」状態からの漂流事故も相次いで発生しているので、他人事ではありません。
もちろん僕も似たような感覚に陥ったことがありますので常に自分のいる位置を気にしながら釣りしています。
SUP釣りの安全対策|絶対にやるべき5つのこと

結論からお話しすると、命を守るための対策は以下の5つです。
- ライフジャケットを常時着用する
- リーシュコードを必ず装着する
- 出船前に気象・波浪情報を確認する
- 単独で沖に出ない・行き先を伝えておく
- 無理せず早めに撤収を判断する
①ライフジャケットを絶対に装着しよう
一番大事なので最初に言いますと、ライフジャケットを絶対に装着してください。
海上保安庁も指摘している通り、実際の死亡事故の多くでライフジャケット未着用が共通点として報告されています。
ここで一つ注意点があって、船釣り用によくある腰巻き型の自動膨張式は、実はSUPには不向きとされています。
理由は、SUPは転倒・落水が前提のレジャーなので、膨らむのを待つタイプより「最初から浮力がある」固定浮力タイプの方が安全性が高いからです。
僕もSUPで使っているのはベスト型の固定浮力タイプです。これなら落水した瞬間から浮いていられるので安心感が違います。
②リーシュコードを必ず装着する
足首とボードをつなぐリーシュコードは、転倒してもボードだけが流されていくのを防ぐ命綱です。
これを着けずに沖に出るのは、命綱なしで高所作業をするようなものだと思っています(ちょっと大げさですが本当にそれくらい大事)。
③出船前に気象・波浪情報を確認する
出船前は必ず天気予報と波の情報をチェックしましょう。
風速や風向きや波高の数値だけでなく、「これから風が強まる予報かどうか」という時系列の変化を見るのがポイントです。
数値の正確な基準は日によって変わるので、僕は毎回、気象庁の予報や波浪情報を出船直前に確認するようにしています。
④単独で沖に出ない・行き先を伝えておく
できれば誰かと一緒に出るのがベストですが、難しい場合でも「今日はどのあたりで何時まで釣りをする」と家族や友人に伝えておくだけで、万が一のときの発見が全然変わってきます。
⑤無理せず早めに撤収を判断する
「もう少し粘れば釣れそう」という気持ち、めちゃくちゃ分かります。分かりますが、風や波が変わり始めたら、その「もう少し」を我慢するのが正解です。
僕は基本的に、行きより帰りの方が体力も時間もキツくなる前提でスケジュールを組むようにしています。
ライフジャケットって着用義務があるの?SUPと法律の話
結論からお話しすると、SUPそのものにライフジャケットの着用を直接義務付ける法律は今のところありません。
2018年2月からモーターボートなどの小型船舶では乗船者のライフジャケット着用が義務化されましたが、これはあくまで「船舶」が対象で、SUPは対象外というのが実情です。
ただ、義務がないから着けなくていい、という話では全くありません。
理由は明快で、義務化されている小型船舶と同じかそれ以上に、SUPは水面からの距離が近く不安定な乗り物だからです。
国土交通省の資料でも、ライフジャケットを着用することで海中転落時の生存率が2倍以上になるとされています。
義務の有無に関わらず「着けるのが当たり前」という感覚で、僕はいつも出船前に装着を確認しています。
まとめ|SUP釣りは対策すれば十分楽しめるレジャー
SUP釣りは、確かに自然相手なので気を抜くと危険がある遊びです。
ただ、今回まとめた事故データを見ても分かる通り、原因のほとんどは「風浪の見誤り」「装備不足」「無理な粘り」に集約されていて、逆に言えばそこさえ押さえれば防げるリスクがほとんどです。
ライフジャケットとリーシュコードを装着し、天候を確認して、無理せず早めに撤収する。この基本さえ守れば、SUP釣りは危ないどころか最高に気持ちいいレジャーです。
これからSUP釣りを始める人はSUPフィッシングの始め方の記事、道具選びに迷っている人はSUPの穴修理方法の記事もあわせて読んでみてください。
実際にブリを釣り上げた話は上越SUPでブリを釣った話にまとめているので、こちらもぜひどうぞ!
安全に楽しんで、また海の上で会いましょう!

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